病院からご遺体の搬送を家族が自家用車で行う事ができるのか?と素朴な疑問をお持ちの方がいらっしゃる中、1つ気になることは、法律に違反にならないのかではないでしょうか?

 

結論から言うと、

 

葬儀担当葬儀担当

自家用車でもOK!法律違反でもありません

 

人が亡くなると法律上の扱いは「人から貨物」変わります。

 

そして、個人情報やプライバシーの保護も亡くなった人にはありません。貨物としての扱いになることで、ご遺体の搬送については「貨物自動車運送業務法」に従うことになるのです。

 

新人さん新人さん

幼くして亡くなったお子さんを、お母さんが抱っこして、お父さんの運転する車で自宅に帰ることも、可能なんですね。

 

病院で死亡する人が8割を超える現代では、霊安室に運ばれたところで病院側の手は離れるため、その後は遺族がご自身で段取りを進めなくてはなりません。

 

病院から葬儀の場所まで、あるいは自宅まで遺体を搬送するのです。

 

このような時に、依頼をする葬儀社が決まっていれば、搬送の段取りを任せることができますが、決まっておらず、一旦、自宅へ戻ってから考えたいという場合には、自家用車で自宅へ搬送するという選択もあります。

 

そのためには、注意点をすることが5つあります。

 

参考:葬儀費用がない?市役所の補助金制度で葬儀代が払えない不安を解消!

 

病院から遺体搬送を家族が自家用車で行う場合の注意点5つ


病院からの遺体搬送を家族が自家用車で行う場合、葬儀社が所有している搬送車(寝台車)と自家用車の違いについて考える必要があります。

 

葬儀社の搬送車(寝台車)にはご遺体を乗せるストレッチャー機能があり、ワンボックス車をさらに長く改造した車を使用しているのです。

 

しかし、これらの専用設備がなくても、自家用車での搬送が可能ですので順に見ていきましょう。

 

搬送する自家用車の広さと長さ

故人を寝かせた状態での搬送が条件になるため、ワンボックスワゴンタイプの車で座席を平らにできる車が望ましいのため、自家用車が軽自動車やセダンタイプでは長さ的に難しいかもしれません。

 

そうなると、レンタカーを思い浮かべるのですが、使用する目的や搬送後の消臭などの問題でトラブルになってもいけませんので、できるだけ避けたいところです。

 

今から25年ほど前に、若くして亡くなった叔父を、私の自家用車で搬送したことがあります。

 

その時はジープ型の大型車でしたが、足の部分が少しはみ出してしまったので、斜交いに乗せたのを覚えていますよ。

(まだ、葬儀屋さんではありませんでした・・・)

 

亡くなられてからは硬直(こうちょく)が始まりますので、できるだけ真っ直ぐに寝かせてあげられると良いのです。

 

あらかじめ、お棺を用意して、納めてから搬送するという方法もありますが、これは現実的ではないですね。

 

  • お棺をどこで調達するのか?(アマゾンでも買えますが)
  • 病院に棺を持ち込むことが禁止されている場合がある。
  • 棺が乗る車はハイエースクラスの大型車に限定される。

 

これらのことを、とっさの事態に対応できるのでしょうか。

 

ご遺体を搬送するには、大型の自家用車が必要になるということ。

ご遺体を自家用車で搬送する際に準備するもの

準備するものは2つあります。

 

1つは防水シート、もう1つシーツ2枚(タオルケット)です。

 

臨終後の処置は主に看護師の方などが行ってくれますが、病状によって液体が漏れる可能性がありますので、大きめの防水シートまたはレジャーシートを車に敷いておくと良いでしょう。

 

そして、シーツ(タオルケット)はご遺体の下に敷いてください。

 

病院のベットや、霊安室のベットから車に乗せ換える際に、直接ご遺体に触れるのではなく、下に敷いてあるシーツの左側に2人、右側に2人立ち、合計4人でシーツしっかりと握って移動させます。

 

もう1枚は、そっとお顔から足までかぶせてあげてください。

 

病院には看護師の方や先生がいてくださいますので、知恵を拝借し、ここは頼りましょう。

死亡診断書

ご逝去後、1時間ほどすると、主治医から死亡診断書が手渡されます。

 

葬儀担当葬儀担当

ここが重要です!

この死亡診断書は必ずご遺体と一緒の車で持ってください。

 

これは葬儀社が搬送車でご遺体を移動させる際にも徹底されていることなのです。

 

遺体専用の搬送車であっても、どこからどう見ても葬儀屋さんでしょと、わかる風貌の運転手でも、「死亡診断書」のないご遺体を搬送することはしません。

 

なぜなら、死亡診断書があることによって、ご遺体がどこの誰なのかがわかり、また亡くなったことの証明でもあるからです。

 

死亡診断書を持たずに遺体を車で移動させると、「死体遺棄」の罪状がついてしまいます。搬送中に警察に出会ったらこのようなことになりかねませんから。

家族が同乗する

運転手さんがお身内なら問題ありませんが、ご友人などにお願いをされる場合は、必ずご家族のどなたかが同乗してください。

 

これも、警察に出会ったときに、家族が搬送しているのだと伝えればスムーズにいくためです。

 

さらには、故人様の近くにいられる残り少ない時間でもありますから。

家族で搬送する際に必要な人数

ご自宅に到着されたら、まずはご安置する部屋に布団を敷い、部屋を涼しくしてください。

 

原則として1階のお部屋で安置をすること。2階の部屋へお連れすることは危険が伴いますので避けること。

 

仏式にこだわられるのでしたら、北枕または西枕の向きが良いでしょう。

 

室内の準備が整ったら、最低でも大人3人、できれば4人でお手伝をしていただき、病院で自家用車にお乗せした時と逆の手順を踏みます。

 

そして、安置をするお部屋までの導線を確保するために、女性の方は玄関のドアが閉まらないように開けていたり、棚や机など、移動できるものは動かしてください。

 

葬儀担当葬儀担当

救急時に使用する「担架」を想像できますか?左右に4か所ずつ持ち手がありますよね。これをイメージしてシーツをギュッと握りしめてください。

そして、お布団の上にご安置出来たら、そっと上布団をかけてさしあげてください。

病院からの遺体搬送だけを葬儀社へ依頼することができるのか?

搬送だけを依頼することも可能です。

 

搬送だけを依頼したい場合は、遠慮せずその旨をはっきり伝えることが大切です。

 

ですが、ご自宅への搬送ではなく、葬儀社の安置室へ搬送をした場合はこれ以降の葬儀についても依頼したものと見なされますので、安易に葬儀社を決め、搬送を依頼することはやめましょう。

 

遺体搬送のみを依頼する際は「自宅まで」と伝えてください。

 

このように、病院からご自宅までの搬送を、搬送会社へ依頼すると、時間や距離にもよりますが、概ね、2万円前後が必要でしょう。

 

参考:葬儀社の選び方探し方!葬儀屋のおすすめポイント決め方は7つ

まとめ


病院から遺体搬送を自家用車行うと、自宅へ帰ってからゆっくり葬儀のことを考える時間ができます。

 

そして、費用も最小限に抑えられます。

 

しかし、これまで説明した内容が整わないと難しいケースもありますので注意が必要です。

 

  • 病院から自家用車で遺体を搬送することは法律違反ではない。

  • 準備するものは防水シートとシーツ2枚(タオルケット)。

  • 大きめの自家用車で、できるだけ真っ直ぐに寝かせて搬送をすること。

  • 死亡診断書は必ずご遺体と共にしておくこと。

  • 自宅に到着したら、ご安置する部屋を整えること。

  • 大人3~4人が必要であること。

  • 病院で自家用車にお乗せした時と逆の手順を踏み、故人様を運ぶこと。

  • 一旦落ち着いてから、葬儀社を家族で検討すること。

 

落ち着いてから、ご家族みなさんで葬儀社を決めましょう。

 

 

葬儀担当葬儀担当

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