葬式は不要だから、誰にも知らせなくていいから」と言われて、どうしたら良いのだろうと、悩まれている娘さんがいらっしゃいました。

 

新人さん新人さん

う~ん、お父様は宗教に興味が無くて、このようにおっしゃったのかしら?

葬儀担当葬儀担当

そうだね。それもあるかもしれませんが、別の理由もあるかもしれませんよ。

 

近年、このようなご相談は少なくありません。

 

どなたにも人生の歴史があり、関わりを持った人が必ずおみえになりますので、送る側、送られる側、それぞれの立場で考えなくてはならないのです。

 

ここでは、もう少し詳しく、娘さんにお話を伺うことにしましょう。

 

参考:【葬式をしない場合】葬式はくだらない何もしない暴言の裏には3つの本音

 

そもそもお葬式は必要なのか?不要なのか?

そもそもお葬式は必要なのか?不要なのか?を改めて考えることがありますか?

 

きっと、葬儀に直面した時だけではないでしょうか。日本人として生まれて、物心ついた時から、なんとなくお寺さんに行ってみたり、お経を聞く機会があったり。

 

はたまた、仏教を信仰しているのかと思いきや、お正月は神社へお参りして、結婚式は教会で愛を誓ってみたりと。

 

 

新人さん新人さん

あっ!私、お正月にしか行かない神社があります。


このようなことから考えると、

 

お葬式をして、お経を読んでもらってという、儀礼(ぎれい)文化が崩れていくことが、不思議ではありません。

 

お葬式の意味と役割

お葬式の役割は大きく分けて5つあります。

 

    1. 亡くなったことを、これまでお世話になった方々に知らせること。
    2. 火葬をするということ。
    3. 宗教によっても方法は違うけれど、魂を見送るということ。
    4. 残された人にけじめをつけるきっかけであること。
    5. 大切な人の死から学ぶということ。

 

葬儀担当葬儀担当

この場合、気になるのは4・5ですね。

 

時間はかかるかもしれませんが、残された人たちが、また前を向いて歩きだすためにも、きっかけが必要です。

 

どのような形の送り方であっても、けじめをつけるという意味がある。

 

お葬式という儀式をせず、火葬だけにしたとしても、その場に来て手を合わせたり、一礼をしたりする行為で心が救われます。

 

また、死から学ぶというのは、命の尊さを考えさせられる時間ができた、ということ。

 

まだ遠い先になりますが、いつか自分が生涯を全うして、ご先祖様に合うことになった時、

 

「私は頑張って生きてきましたよ」と、報告できるように、改めて今を大切にしよう!と、決意することができるのです。

 

尊重すべきは故人の遺志

 

葬儀担当葬儀担当

15年前に葬儀社へ入社をして、先輩から真っ先に教わったのが、「尊重すべきは故人の遺志」でした。

背が高く、体も大きく、強面のどこから見ても葬儀屋さんを絵に書いたような人、Tさん・・・

 

「葬儀は不要だ」と言われる方の多くは、残される家族対しての遠慮や配慮からです。

 

お金がかかることも理由の1つですが、お葬式が大変だった経験から、自分と同じ思いはさせたくないと考える方もみえます。

 

中には、宗教がとにかく嫌いという方もみえますので、この場合は、ごり押ししてお経を読んでもらうお式にはしない方が、懸命ですよね。

 

経験上、「お葬式は不要」と本気で思っている方は、その他、お仏壇やお墓のこと、今後の供養についても段取りをしている方が多いです。

 

俗に言う「終活」ですね。

 

娘さんに聞いてみました。「お父様はどうでしたか?」

 

大切なのは送る側の気持ち

送る側にも当然、思いがあります。

 

やはり、故人の遺志を尊重したい。お父さんのご友人に知らせなくて良いのかしら?。少人数でも良いので、お葬式をした方が気が休まるのでは?。お世話になったから、最後にちゃんとありがとうを言いたいわ。

 

送る側のけじめが欲しいと頭のどこかで働くのです。

 

葬儀担当葬儀担当

想像をしてみてください。
お父さんと心の中で話しをしてみてください。
きっと答えがみつかります。

 

送られる側にも考えがあっての発言ではありますが、その意図を察して許容範囲が見えてくるのではないでしょうか。

 

「お父さんは葬式をしないでくれと言ったけれど、最後に会ってほしい人がいるから」

 

「ほんの少しのお経なら、読んでもらっても笑って許してくれるだろ」

 

この程度ならきっと大丈夫だという範囲があるということ。

 

お葬式は不要でも火葬は必要

日本では99%火葬が必要です。

 

火葬のみをすることを、「直葬」と言いますが、火葬をするにも、葬儀社の力が必要です。直葬であっても心を込めて送ることができます。

 

直葬は、火葬をするのに最低限必要なものがセットになっていますが、希望をすれば、写真を作ってもらったり火葬場へお寺さんに来てもらって、お経を読んでもらったりすることもできます。

 

お花が欲しいと思われるのでしたら、注文をすることも出来ますが、あなたが買って、当日に持参されても良いですよ。

 

参考:火葬のみの費用が知りたい!直葬の費用や納骨の費用は総額10万円?

まとめ

  • お葬式は残された人に対して、けじめをつけるという意味がある。
  • 命の尊さをお葬式から学び、今という時間を大切にすることを教わる。
  • 「葬儀は不要だ」と言われる方は、残された家族対しての遠慮や配慮からの場合が多い。
  • 送る側となった自分の気持ちに正直になろう。
  • お葬式をしなくても、心を込めて送ることができる直葬がある。

 

 

「お父さん、お葬式しちゃったからね~」

 

葬儀担当葬儀担当

娘さんがお柩の中でやすらかに眠っていらっしゃるお父様にかけられた、最後の言葉です。

お父様は2年間の闘病生活を余儀なくされ、娘さんが懸命にお世話をされたそうです。ご家族様とお父様のご友人2名様。合計6名様で送られました。