家族葬が親戚に理解されない理由の1つは、お住まいの地域に、昔からのしきたりとして一般的な葬儀が残っており、特に高齢者の親戚からすれば、家族葬はまだなじみのない、葬儀の形であるからでしょう。

 

しかし、家族葬は、故人と最期にお別れしてほしい方を家族が決めることができる葬儀スタイルです。

 

葬儀担当葬儀担当

故人と親しい方たちと見送ることができる家族葬は、参列者を限定するということ。

そして、家族葬では、葬儀の準備も参列者も身内が大半をしめますので、弔問客への対応が少なくなり、気を使わず、葬儀の全体的な手間が少なくなります。

 

何より故人との時間を長く過ごすことができる

 

新人さん新人さん

今では家族葬が主流となっていますから。

 

しかし、葬儀後に親戚はもちろん、お友達からも、なぜ知らせてくれなかったの?と言われてしまうリスクも伴うのが家族葬です。ですが、選び方に正解も不正解もないのです。

 

ここでは、故人の遺志を尊重して家族葬を行った、桜田家の実話を基にお伝えします。

 

参考:葬儀代に相場はあるの?家族葬の費用を安くして負担を減らす方法3選

 

家族葬を親戚に理解されないまま行ったら


家族葬を親戚に理解されないのは、決して、桜田様にだけ起こった問題ではありません。

 

しかし、これだけ家族葬が主流になってきた以上、直接の経験はなくても、「〇〇さんのお宅は家族葬で送ったみたいだよ~」と耳にすることはあるでしょう。

 

そして、会社関係に葬儀の参列を断る傾向は定着しつつありますが、親戚や故人の友人をどこまで呼ぶかは、未だ頭を悩ませるとことです。

 

桜田様も例外ではありませんでした。

故人の遺志を尊重

こちらの桜田様は、ご主人がガンと宣告され、車で10分ほどの病院へ入院していたのですが、同じ病院の敷地内にある、緩和ケア病棟に転室するか、自宅で過ごすかの決断を迫られた時、「自宅で過ごす」と決められました。

 

退院されて、ほどなくした時に、奥様と子供(長男、長女、次女)の4名と、皆さん結婚されていますので、お嫁さんやご主人方、総勢7名を集められ、「この7人でだけで、私の葬儀を出してくれ、寺にもそう伝えたから」と、言われたそうです。

 

そんな言葉とはうらはらに、自宅に戻られてからの、ご主人の生活は、至って以前と変わりなく、規則正しい生活と植木や庭の手入れなど、体を横にして、うたた寝されることありますが、主治医も驚く生活ぶりだったそうです。

 

しかし、徐々に病気が進行し、ある時、「不本意だが、2階で寝ることをあきらめようと思う、今夜からは1階に布団を用意してくれ」と。

 

自分のことは最後まで自分でする。主人はいつでも信念があり、私は言われることをして、主人に付いてきただけなのよって、通夜の晩に奥様がそっと教えてくださいました。

家族の思い

もともと、意思が強く、一家の主として存在感もあるご主人が、遺言とも受け止められる、7人だけの葬儀に、異論を唱える人はいなかったのですが、やはり気がかりなのが、ご主人の兄妹です。

 

この方々は車で1時間ほどの場所にお住まいであり、ご主人とも仲が悪いわけでもありませんので、なおのこと、気になります。

 

実は、葬儀社には「葬儀概論」という参考書のようなものが存在します。

 

今では、冠婚葬祭ディレクターなどという、民間資格まで存在していて、この葬儀概論から出題されているのですが、この本の中に「尊重すべきは故人の遺志」これが最優先だと書かれているのです。

 

この、桜田家のご主人は、「まさに当てはまる」と、思わずにはいられませんでした。

親戚への対応策

では、ご主人の兄妹への対応はどのようにしたのかというと、

 

葬儀が終わってから家族葬で済ませたことを伝えて、同時に、忌明け法要への出席をお願いされたのだそうです。

 

そして、法要当日は、本人の遺志で家族葬を行ったことを、住職からも兄妹へ伝えたのだとか。

 

その場の空気が乱れることなく、無事に法要を終え、会食に出かけたのだと、報告をいただきました。

 

参照:家族葬だと親族や親戚は範囲は?何親等までかを検証!わかった事4つ

まとめ


当然ながら、一組として同じ家族も親戚もありません。

 

抱える問題も様々ではありますが、何に重点を置き、どこを重要視するのか決めるのは、やはり、共に生活をしてきた家族です。

 

そして、書面や録音をするなどして、故人の遺志であったことがわかる形で、残しておくべきです。稀に、遺言状に記載されているケースもあります。

 

一見、物静かで、大人しそうな奥様ですが、「後のことは任せて」といった、心の決心も見え隠れしていたような、そうでないような。

 

しかし、あなたはどう思われますか?7人で家族葬をすることを知っていたのは、家族以外にもう一人いますよね、そうです、住職です。

 

もしかしたら、ご主人は、初めから、自分の兄妹を葬儀に呼ばなくても、住職が、家族と兄妹の間を取り持ってくれるだろうと考えていたのでしょうか?

 

もう、聞くことができませんね。

 

葬儀担当葬儀担当

故人の遺志の「い」は志ではなくて志なのです。
葬儀社の案内状でも間違っていることがありますから、機会があったら間違い探しをしてみてください。